素晴らしき哉、セコハンショップ

.10 2013 comment(0) trackback(0)
僕の場合、否、少なくとも僕の周りに居る芝居人は、街を歩いていようが食事をしていようが、目に映るもののほとんど総てを、芝居に繋げてしまう癖がある。
僕らがつい発してしまうセンテンスは、

「これ、芝居に使えそう」

である。
なんなら、感情面に関しても、とても悲劇だと思われることが身に降りかかったとして、何処かで客観視している自分が、ここぞとばかりに、嘆き苦しむ己を観察している有様である。
しかし、所謂、冷めているとか冷静なのでは…ない。
色々、矛盾した厄介な話に連鎖してゆきそうな気配があるので、此処で、タイトルが示す本題に戻らなければならない。

セコハンショップ―――――セカンドハンドショップの略

見つけると、つい入ってしまう店の事である。
古道具屋やリサイクルショップ、教会が催すチャリティーショップなども、勿論、同様である。
これらの店には、“芝居で使えそうグッズ”が溢れている。
東急ハンズやオカダヤ、西日暮里辺りの問屋街も、魅惑の店である事は云うまでもない。
高級なアンティークショップは、立ち入りはするが、決して買わない、もとい、買えない。
しかし、古の職人の技が刻まれた本物を観るのは楽しい。
あ゛ぁぁぁ~また話が何処かへ行ってしまいそうではないか!!

兎に角、何が云いたいかというと、今日も近所のリサイクルショップで出逢ったのだよ!
“芝居で使えそうグッズ”に!!
値段を確認……2,400円…安い…安過ぎる……
状態も、かなり良い…というか、ほとんど新品。
少し不安になり、店員さんに聞いてみる。

「どうして、こんなに安いんですか?」

「やはり……」

云い辛そうなところを見ると、まさか、曰く付の代物か―――――!?

「やはり、なかなか需要が見込めないものでありますし…」

じゅ…需要が見込めない……?
“それ”は、フェイクファーのロングコート。
しかも、白とベージュ、淡いグレーのマーブル……
そ、そうだよね…日常で使うには、よほどの勇気が必要だよね。
しかし!大丈夫だよ!!
近々、君に出て貰いたい舞台があるんだよ。
君は、舞台という世界では、きっと素晴らしい役割を果たせるはずなんだから!!!




――――――こうして今日も、普段使いの出来ないものの侵略によって、僕の部屋から、なけなしの日常生活空間が削られた。





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Author:yoosque
林勇輔――――役者
1974年5月16日(木)、疳の蟲を身体いっぱいに抱え、この世に生まれ出ずる。
<幼年期>
蟲たちは、勇輔の故郷、讃岐の民間療法により体外に誘き出され駆除されたかに見えたが、未だ体内に巣食っている模様。
<少年期>
好き嫌いが多く、この世で食べられるものが少なかった。
<青年期>
中途半端な生き方を謳歌する。芝居に出逢う。
<壮年期に差し掛かる、現在>
2012年1月12日(13日の金曜日イヴ)、突然、“声溜め”を公開することを決めた。

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