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或る晴れた午后――――――まぁ……昨日。
無性にパンが食べたくなり、近くのパン屋へ。
カフェが併設されているお店で、買ったパンを、コーヒーと共に、その場で食べられる処だ。
最近めっきり春めいてきたのに比例して、陳列棚には、春っぽい新作パンがズラリ。
その代わり、お気に入りのものが姿を消してしまい、少し寂しい気もする。
むむむ!
“ツナと玉ねぎのパイ”という新人と目が合う。
旨そうだ。
が、やはり、過去に幾度か食べてみて味を知っている子に、当たり前のようにリピートしようとした。
…………
……でも、気になる。
そう思うが先か、僕の腕は既に延びており、その新入りをトングで掴みあげ、トレーの上に乗せていた。
会計を済ませ、席に着く。
選りすぐられた3個の精鋭たちが、トレーからバスケットに移し替えられ、より一層のオーラを放っている。
余談だが、料理は、皿に盛りつけた方が、絶対好い。
閉店間際のスーパーに並んでいたセール品の惣菜でも、皿に盛り付けてやるだけで輝きを取り戻すどころか、美味しくなるような気がする。
さて、既に味を知っている2つは後回しにし、先ずは、春の新入りから戴く。
「肉のミンチみたいで美味しい!」
と思った、その時である――――――
「ん??」
と、なった。
その時、僕の頭の中に浮かんだ想いは、こうだ。
よく、食レポなんかでも耳にする、
「このマグロ、お肉みたいで美味しい~~~」
と云うフレーズだけれども…何故だ!?
精進料理やベジタリアンフードでも、大豆を肉料理に模した“もどき”があるが、大抵の人間にとって、例え肉を食べない人達にとっても、やはり、肉は、人を魅了してしまう別格の何かを持っているということなのか!?!
例えば、肉を食べて、
「この牛肉、マグロみたいで美味しい~~~」
というのは、聞いたことがない。
もしあったとしても、牛肉が魚っぽいのは、なんだかガッカリな感じもする。
でかした、牛肉!
とは、お世辞にも云ってやれない。
でも、魚は…
勿論、魚は魚として美味しい方が、断然、幸せ感を与えてくれる。
なのに、“牛肉のような”マグロを食べた時、人々は感動すらするではないか。
何故だ、何故だ、何故だ!!
いやいや、待てよ――――――
こういうのは、どうだろう。
そもそも、生命は水の中から始まっている。
微生物⇒魚類⇒両生類⇒爬虫類⇒鳥類⇒哺乳類……大雑把に挙げると、こんな感じだったろうか?
(詳しく調べたわけではなく、なんとなく話を進めているので、間違っていてもご愛嬌)
ということは、魚類の方が先輩ではないか!!
豆類も、きっと先輩。
人間が料理という手段で、魚肉を進化させてやることによって、牛肉っぽくなるのではないか!?
しかし、既に進化してしまった牛肉の方は、宇宙の理によって、後退することが出来ず、魚っぽい牛肉が無い!
進化を感じるから、人は感動する!
どうだ!!!
とまぁ、こんな想いに捕らわれ、一日が経ってしまった。
今日は、4月最後の日。
どうやら、世間では黄金週間に入ったらしい……
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