黒、白、そして赤

.21 2013 comment(0) trackback(0)
黒と白の向こう側には、赤が在るという――――――

――――――――――――

―――――2012年12月27日、『Noir et Blanc~黒の私と白の僕~』というタイトルでパフォーマンスをした。
“愛”をテーマに、黒と白、それぞれの切り口でやったものだった。
物語としては、とりあえずの完結をする黒のパフォーマンスのラストに、どうしても薔薇を出したいと考えていた。
タイトル然り、このパフォーマンスでは、とにかく黒と白に拘りたかったので、白薔薇か黒薔薇のどちらかということになる。
しかし、物語の流れ上、黒薔薇は選択肢から消える羽目になる。
ということは、白薔薇だなと思い……否、しかし、リハの段階からずっと、何故だか赤い薔薇が意識の中でチラついている……う~む…………………

当日会場での最終リハの段階になると、白薔薇への違和感がより一層膨れ上がった。
僕の中で、赤の存在が増しているのである。
が、黒と白以外の色が登場すると、妙に意味が付いてしまうのではないかという心配も同時に在った。
勿論、“愛”を象徴する色だと云ってしまえば納得いかないわけではないのだけれど、安直過ぎる気がする。
もう一声、自分の中で…あくまで自分の中で“赤”の落とし処が欲しかった。
しかし、無情にも本番は差し迫っている。
仕方ない。
違和感は違和感である。
心地の良い感覚ではない。
なので、根拠はないが、白に対する違和感と、赤かも知れないという直観を信じることにした(念の為、赤い薔薇も用意しておいて良かった)。
そして、いざ本番では赤い薔薇が舞台センター奥で光を浴びたのだった。

本番終了後に思ったことは、「赤で良かった」だった。
何故かは判らない。
お客様は、想像力という魔法を使って観てくれるだろうから、それぞれに意味を見出してくれているだろう。
でも、僕自身が、≪やる側として≫どうしても知りたかったのだ。
何故、赤だったのかを!
(しゃあしゃあと本番をやっておきながらこう云うのも気が引けるのだけれど……まぁ、そこは目をつぶって頂くとして)なんと!実はつい最近、その辻褄がようやく合ったのだ!
自分の中で。
あくまでも自分の中で。
そう、黒、白、そして赤の辻褄が!!

来たる11月23日と30日に決行しようとしている『林勇輔の生声溜め~童話vol1 & 1'~』に向けて、ずっと気に掛かっていた“あの”童話を掘り下げるべく図書館に籠り始め、数日経った頃である。
童話というモノをきっかけに、今まで漠然と思っていたこと、感じていたことが、急に形を帯び始めた。
あの時、漠然とでも赤を選んだのには、こんな理由が無意識下に在ったのかも、と思うとゾクゾクする。
今、此処ではまだ云えない。
云いたくないのではなく、うまく云えないのだ。
生声溜めまでには、なんとか整理しなくてはならないと思っている――――――

――――――とにかく、黒と白の向こう側には、赤が在るのだ。





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Author:yoosque
林勇輔――――役者
1974年5月16日(木)、疳の蟲を身体いっぱいに抱え、この世に生まれ出ずる。
<幼年期>
蟲たちは、勇輔の故郷、讃岐の民間療法により体外に誘き出され駆除されたかに見えたが、未だ体内に巣食っている模様。
<少年期>
好き嫌いが多く、この世で食べられるものが少なかった。
<青年期>
中途半端な生き方を謳歌する。芝居に出逢う。
<壮年期に差し掛かる、現在>
2012年1月12日(13日の金曜日イヴ)、突然、“声溜め”を公開することを決めた。

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