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怒(いか)ることさえ許されない……

.04 2015 comment(0) trackback(0)
或る日の稽古後のこと。

「当たり前のように虐げられる身分の者たちの、怒りがさ……」

と、僕が云いかけた。

すると、演出という役割を担っていた、本業は女優、が云った。

「いや、怒(いか)ることさえ許されない者たち、だよ」

と。
なるほど、表現することすら許されない身分…か。
…………



とりあえず、身分の話は置いておいて――――――

怒(いか)りをまったく抱えず、人は生きているものだろうか…?
誰でも、奥底を掻き回してみると、沈殿物が表面に浮かび上がってくるはずだ。
その中には、怒(いか)り、妬み、嫉み、憎しみ、悲しみ、苦しみなどの汚泥がドロドロと在る。
それらと混ざり合って、砂金も光っているだろう。
しかし、どこを切っても黄金しか出てこない人など居るのだろうか。

今、人々は怒(いか)っている。
少なくとも、僕の周りの表現者達は、皆、怒(いか)っている。
自国のリーダーに対して。
力に対して。
表現者たちは、それぞれの方法で、怒(いか)りを表現する。
しかし、怒(いか)りを表現することすら許されない時代が来るかも知れない、という怒(いか)りは何処へ向かうのか。

怒(いか)ることさえ許されない者たちが向かう先は……

などと、やはり怒(いか)っている者たちで『女中たち』という作品と向かい合ったのだった。
『女中たち』を、今、演ることは、そんな想いにまで連鎖してしまうのだった。

034.jpg

『女中たち』 作:ジャン・ジュネ
2015年3月24日(火)~29日(日)
於:絵空箱
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Author:yoosque
林勇輔――――役者
1974年5月16日(木)、疳の蟲を身体いっぱいに抱え、この世に生まれ出ずる。
<幼年期>
蟲たちは、勇輔の故郷、讃岐の民間療法により体外に誘き出され駆除されたかに見えたが、未だ体内に巣食っている模様。
<少年期>
好き嫌いが多く、この世で食べられるものが少なかった。
<青年期>
中途半端な生き方を謳歌する。芝居に出逢う。
<壮年期に差し掛かる、現在>
2012年1月12日(13日の金曜日イヴ)、突然、“声溜め”を公開することを決めた。

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