役目を終えて

.28 2012 ちょっとしたこと comment(3) trackback(0)
先日、劇団の本公演『PHANTOM』が千穐楽を迎えた。
この公演については、ファンの皆様に向けて、なんらかの発言をしなければならないことを、とても感じている。
戴くお手紙、メッセージから、読み取れるからだ。

公演中は、公での発言を一切控えさせてもらった。
無言の意志表示、とでも云おうか…
集団にとっては、厄介者であったろう。
それと、やはり、僕はあまり賢くないので、公演中に何らかの発言をしてしまうと、とんだ失言がこぼれかねない、というのも理由だった。
残念なことに、僕とは、そいう性質の人間である。
冷と熱の温度調整が、かなり難しいのだ。
それによって、振り回されてしまったファンの皆様には、申し訳ないことをしたと思う。
しかし、嘘をつかない為にも必要なことだった。

この公演のキャスティングが発表された日の数日後、【徒然なる自分の為の覚書】として、この場に声を溜めた。
何故なら、やはり、その必要を感じたからである。
勿論、求められる役どころと、自分が演りたいと願う役どころにズレがあることなど、とっくに承知である。
ただ、今回の役に関しては、何も物申さずいることの方が、違和感を感じたのだ。
その時も、嘘の無い、書ける事だけを公表させて頂いた。
そう―――書けることを、嘘無く。
さもなくば、芋づる式に、総てを書かねばならなくなってくる。
更に、矛先が誰かに、または、具体的な何かに向かってしまうことにもなり兼ねない。
それは、僕の本意ではない。
故に、かなり濃縮還元な、偏った内容になったと思う。

それにしても、そこへ寄せられた皆様からのメッセージは、本当に有難かった。
表現をした先には、観客が居なければ成り立たない。
皆様が想像力を働かせて、または、ご自身の人生と重ねながら、僕の発したものに触れてくれていることに、逆に感動を頂いているくらいだ。

しかし、前述のように、総てを語れたわけではないので、読み手には、尋常ではない想像力を要求してしまったかも知れない。
想像は、時として、妄想になり得る。
どうか、皆様、その妄想に捕らわれないで欲しい。
僕は、いたって前向きに(勿論、心乱れるのはしばしばだが)、“今”に、そして“自分”に向き合っている。
ただ、己を掘り下げてゆくと、決して綺麗ではない泥の山が出来る。
しかし、その中に、砂金が混ざっているのを見て欲しいと思う。
僕自身、それを探す為、見たくもない汚泥を掻き回しているのだろうと思う。
総てを語ることなど、やはり、難しい。
その代わり、僕が表現という形で皆様の前に現れる時、その破片たちを感じて頂けるのではないかと思っている。

―――役目は終わった。
今はただ、沢山のきっかけを僕にくれた、『PHANTOM』という作品、そして、エリックへの感謝が溢れてくるのだ。
関連記事
スポンサーサイト

comment

りっきー
お疲れさまです。
私は林さんの演技が好きです。
実際に生で観劇したことは一度しかありませんが、DVDなどでもたくさん感じるものがあります。

これから、何度でも観劇したいと思います。いろいろな林さんを見られると思うと今から楽しみです。

まとまりのない文章ですみません。本当に、お疲れさまでした。
2012.10.29 21:36
そら
どんな役を演じようと
私は【林 勇輔】という役者に魅せられたのです。

それはこれからもかわらないんです。

(よく分からないコメントですいません…)


2012.10.30 02:12
kn
林さんの前向きなお気持ちに触れることができ、少しホッとしました。

生きていると、いろいろなことがありますね…

私は林さんを信じています。
とってもあったかいハートの持ち主だし、ちょっぴり不器用かも知れないけれど、そんなところも大好きです。

どうか心の傷を癒して、新たな表現の場へ-

そうだ、「てふてふ」の記事で気になってたんですが、『こころ』がすごく観たいです。林版プシュケを観るまでは死ねませんっ。

いつか、ぜひお願いします。
2012.10.31 01:16

post comment

  • comment
  • secret
  • 管理者にだけ表示を許可する

trackback

trackbackURL:http://yoosque.blog.fc2.com/tb.php/86-405f060d

Profile

yoosque

Author:yoosque
林勇輔――――役者
1974年5月16日(木)、疳の蟲を身体いっぱいに抱え、この世に生まれ出ずる。
<幼年期>
蟲たちは、勇輔の故郷、讃岐の民間療法により体外に誘き出され駆除されたかに見えたが、未だ体内に巣食っている模様。
<少年期>
好き嫌いが多く、この世で食べられるものが少なかった。
<青年期>
中途半端な生き方を謳歌する。芝居に出逢う。
<壮年期に差し掛かる、現在>
2012年1月12日(13日の金曜日イヴ)、突然、“声溜め”を公開することを決めた。

Back Numbers

Latest Comment

Latest Trackback

Archives

Categories

Visitor

フリーエリア

Search

RSS Links

Links

Application form for BLOTOMO

QR Cord

QR