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先日、劇団の本公演『PHANTOM』が千穐楽を迎えた。
この公演については、ファンの皆様に向けて、なんらかの発言をしなければならないことを、とても感じている。
戴くお手紙、メッセージから、読み取れるからだ。
公演中は、公での発言を一切控えさせてもらった。
無言の意志表示、とでも云おうか…
集団にとっては、厄介者であったろう。
それと、やはり、僕はあまり賢くないので、公演中に何らかの発言をしてしまうと、とんだ失言がこぼれかねない、というのも理由だった。
残念なことに、僕とは、そいう性質の人間である。
冷と熱の温度調整が、かなり難しいのだ。
それによって、振り回されてしまったファンの皆様には、申し訳ないことをしたと思う。
しかし、嘘をつかない為にも必要なことだった。
この公演のキャスティングが発表された日の数日後、
【徒然なる自分の為の覚書】として、この場に声を溜めた。
何故なら、やはり、その必要を感じたからである。
勿論、求められる役どころと、自分が演りたいと願う役どころにズレがあることなど、とっくに承知である。
ただ、今回の役に関しては、何も物申さずいることの方が、違和感を感じたのだ。
その時も、嘘の無い、書ける事だけを公表させて頂いた。
そう―――書けることを、嘘無く。
さもなくば、芋づる式に、総てを書かねばならなくなってくる。
更に、矛先が誰かに、または、具体的な何かに向かってしまうことにもなり兼ねない。
それは、僕の本意ではない。
故に、かなり濃縮還元な、偏った内容になったと思う。
それにしても、そこへ寄せられた皆様からのメッセージは、本当に有難かった。
表現をした先には、観客が居なければ成り立たない。
皆様が想像力を働かせて、または、ご自身の人生と重ねながら、僕の発したものに触れてくれていることに、逆に感動を頂いているくらいだ。
しかし、前述のように、総てを語れたわけではないので、読み手には、尋常ではない想像力を要求してしまったかも知れない。
想像は、時として、妄想になり得る。
どうか、皆様、その妄想に捕らわれないで欲しい。
僕は、いたって前向きに(勿論、心乱れるのはしばしばだが)、“今”に、そして“自分”に向き合っている。
ただ、己を掘り下げてゆくと、決して綺麗ではない泥の山が出来る。
しかし、その中に、砂金が混ざっているのを見て欲しいと思う。
僕自身、それを探す為、見たくもない汚泥を掻き回しているのだろうと思う。
総てを語ることなど、やはり、難しい。
その代わり、僕が表現という形で皆様の前に現れる時、その破片たちを感じて頂けるのではないかと思っている。
―――役目は終わった。
今はただ、沢山のきっかけを僕にくれた、『PHANTOM』という作品、そして、エリックへの感謝が溢れてくるのだ。
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